自然選択
ダーウィニズムの根幹となるのは自然淘汰(自然選択)という作用である。生物が住む環境には生物を養う資源(食物、営巣地など)が有限にしかないので、その環境で子孫を残すのに有利な性質を持った種族とそうでない種族とでは、必然的に有利なものが残って繁栄することになる。有利な性質を持っていることを適応していると表現し、適応していることが繁栄につながることを適者生存と表現する。この作用が自然淘汰である。
もっとも、個体変異に選択をかけても、特定の形質のものが残るだけで新たな形質の個体が生まれるわけではない。そこで、ここに突然変異を組み込み、そうして出来た新たな遺伝子を含む個体群に選択がかかることで進化が進んでゆくという考えをネオダーウィニズムという。進化に関してはそれ以後も隔離説など様々な説が提唱されたが、それらの多くは必ずしも自然選択説とは相容れないものではなかったため、自然選択説にそれらを取り入れた形の考えが現在の主流であり、これを総合学説というが、ほぼネオダーウィニズムと同義に扱われる。
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一方で、繁殖の有利さには関係しないような変化も偶然浮動によって蓄積し、種の多様性を生んでいるのではないかという観点からの研究も進められている。これは中立進化説と呼ばれるが、表現型に作用しないためにダーウィニズムと対立する概念ではない。ダーウィニズムは、繁殖の有利さに差がついた場合を対象としているものなのである。